磁粉探傷試験(橋梁点検鋼桁亀裂調査)

日付:2024.10.10
場所:愛知県刈谷市
作業内容:磁粉探傷試験(橋梁点検鋼桁亀裂調査)

検査の目的:橋梁の損傷及び変状を早期に発見し、沿道や第三者への被害の防止を図るため、磁粉探傷試験(MT)を行いました。
磁粉探傷試験が採用される理由は、浸透探傷試験(PT)に用いる浸透液が入り込むことのできないような、小さな傷や内部的な割れなどを発見・観察することのできる非破壊検査となっているためです。

試験方法:交流磁化の極間法による湿式蛍光磁粉探傷試験


ー 試験手順:磁粉探傷試験実施までの流れ ー

①高所作業車(バケット車)の設置

②バケット(作業員が乗っているカゴ)を試験対象箇所へ移動

③塗装部のケレン及び清掃

④磁粉探傷試験の実施→亀裂の有無を確認(写真撮影)


今回の作業についての所感

検査する箇所にばらつきがある場合は、高所作業車の配置により作業効率が上がったり下がったりします。
今回使用した高所作業車は下のようなタイプで、運転席側までは旋回できないようになっていました。

そのため、事前に検査箇所を確認してから必要最低限の配置で作業を行いました。
初日にある程度ブームの伸び方、距離等を把握できたためスムーズに作業できたと思います。

検査に際しては、磁化のタイミングと磁粉の適用について注意しながら行いました。
磁粉は検査箇所を磁化しているところに適用します(ハンドマグナで磁化し、スプレーにより磁粉を散布)。
この時、磁化を止めるタイミングが早すぎると磁粉が流れ落ちてしまいます。
ですので磁粉をよく見て動きが止まったことを確認した後、磁化を終了します。
磁粉もかけすぎると磁化に時間がかかるため、適切な量を体で覚え、次の現場にも活かしていきたいと思います。

技術部 H.T.