渦流探傷試験(ET)について

渦流探傷試験(ET)について|破壊・非破壊検査、構造物調査の株式会社ディ・アール

Q:「渦流探傷試験」とは何ですか?

A:渦流探傷試験(Eddy current TestingまたはElectromagnetic Testing)は、電磁波を使用して鋼材のきずや割れの探傷を行う検査です。渦電流探傷試験とも呼ばれます。
電磁波を鋼材に当てると、きずや割れのある箇所では電磁波が乱れ画面に乱れた波形が出ます。その波形で、きず・割れの有無を判断します。

Q:メリットは何ですか?

A:電磁波を使用するため、塗装やメッキがあっても探傷可能なことです。
塗装にひび割れがあり、全て塗膜を剥がしてMT(磁粉探傷試験)やPT(浸透探傷試験)を行うのは効率や費用の面で大変だという場合に、前検査として渦流探傷試験を行うことが多いです。
まずペンキやメッキの目視調査を行い、塗膜割れやメッキの疑わしい箇所を選別して渦流探傷試験を行います。次に、鋼材にきず・割れが確認できた箇所の塗膜をグラインダーにて剥がし、MTやPTを行い再確認します。その結果で、塗膜割れ箇所の全数探傷試験を行うか、抜取探傷試験を行うかの判断の目安とします。

非破壊検査について|破壊・非破壊検査、構造物調査の株式会社ディ・アール

Q:1日にどれくらいの量ができますか?

A:バッテリー式でコンパクトな機材のため現場作業が手軽な上、結果も画面にすぐ出てデジタル画像にて記録できますので、数十〜100箇所前後可能です(現場状況によります)。

Q:渦流探傷試験はどのような報告書ですか?

A:画面に表示されたデジタルの波形を添付し報告書にします。波形は専門的で少しわかりづらいかもしれません。

その他、渦流探傷試験についてのご質問は、(株)ディ・アールへお気軽にお問い合わせください。