日付:2025.5
場所:奈良県宇陀市
作業内容:浸透探傷試験(PT:Penetrant Testing)
柱補強のための鋼板巻き溶接部の浸透探傷試験を行いました。
試験対象は四角柱にコの字の鋼板を両側につけ接合部分を溶接したものになります。
ー 作業手順と注意点 ー
①前処理
溶接線とその周りをワイヤーブラシで磨く。
スパッタなどはスクレーパーなどで除去する。
洗浄液を染み込ませたウエスで試験面を拭き乾燥させる。

②浸透処理
赤い浸透液を刷毛に含ませ、溶接部とその脇に塗布。
かすれないように、ドボドボにならないように。

③除去処理
乾いたウエスで塗布部を拭き、その後に洗浄液をつけたウエスで溶接部とその周りを拭いていく。
拭いているウエスが薄いピンク色になるまで続ける。

④現像処理
現像剤のスプレー缶をよく振り、試験面に振りかける。
塗膜厚さは下地がかすかにわかる程度。
塗膜は均一に。

⑤観察
欠陥があれば浸透液の赤がにじみ出てきている。
今回は欠陥無しの合格。写真を撮り完了。

【試験を終えて】
試験日は晴れで前日の雨などもなく、とても試験が行いやすかったです。
当日が晴れでも前日が雨天の場合は注意が必要です。前日から残っている水溜まりなどを踏み、写真撮影の際に試験面に水滴が飛び汚してしまう場合があります。
当日が雨天の際はもっとやりづらく、湿度が高いせいで現像処理後、観察までにかかる時間が長くなってしまいます。
今回は前日も試験当日も晴れだったため問題なく試験を完遂出来ました。
技術部 H.T.





