山奥の橋梁の水抜きパイプ設置箇所の鉄筋探査

山奥の橋梁の水抜きパイプ設置箇所の鉄筋探査

日付:2025.4
場所:奈良県宇陀市
作業内容:鉄筋探査

既設橋に水抜きパイプ(スラブドレーン)を設置する工事の事前調査として、設置箇所の鉄筋探査を行いました。
探査の目的や作業内容は、以前にご紹介した事例「既設橋へのスラブドレーン設置に伴う鉄筋探査」と同様ですのでご参照ください。

今回は「工種」についてお話します。
工種とは工事の種類を表す「工事種別」の略語で、どの作業にも工種が割り振られています。
水抜きパイプ設置箇所の鉄筋探査の工種は「橋面防水工」に当たります。
橋面防水工とは、橋梁のコンクリート床版や鋼床版に対しての防水を行う工事です。

床版は雨水や塩化物イオンなどの影響を受けると鋼材や床版そのものの劣化が著しく進んでしまいます。
床版の耐久性を向上させるためにも橋面防水工が必要であり、水抜きパイプ設置箇所の鉄筋探査も橋面防水工に該当します。

▼橋の様子(赤コーンの場所が鉄筋探査を行った箇所です)

鉄筋探査を行った場所

▼探査結果:配筋状況

鉄筋探査の結果:配筋状況

▼探査結果:波形画面

鉄筋探査の結果:波形画面

【作業を終えて】
対象となる橋が山奥であったため、人通りや車両の通行も全くなく作業しやすかったです。
個人的には鉄筋探査より現場までの山道が狭くわかりづらかったため肩に力が入りました。
帰り道も慎重に運転し安全に1日を終えました。
技術部 H.T.